ペットを飼う前に

はじめに

ペットは私たちにたくさんの幸せをもたらしてくれます。かわいいペットとの暮らしは、想像しただけでウキウキと楽しい気持ちになるものです。でもペットは命ある生き物です。

  • ペットは飼い主を選べません
  • ペットは人の言葉をしゃべりません
  • ペットはゴハンを食べて排泄をします
  • ペットは病気にもなります
  • ペットは年を取ります

ペットを迎えるということは、その命に責任を持つということです。大切な家族の一員として、必ず生涯面倒をみるという覚悟を持って迎えてください。飼い主とペットが共に楽しく幸せに暮らすために、ペットを飼う前に確認しなければいけないことや知っておかなくてはいけないことがたくさんあります。

ペットを買う前に確認しておきたいこと

あなたのライフスタイルにあっている?

あなたが心に決めたペットがいたとしても、“あなたのライフスタイル”と“飼いたいペットの生態”があっているかをきちんと確認しておきましょう。動物によっては人間とは活動時間がまったく異なる場合があります。たとえば、ペットとして身近な猫も夜行性の動物です。人と暮らしていても、昼間は寝て夜中に走り回る猫はたくさんいます。猫を飼う場合は、猫が夜中に走り回ることを覚悟のうえで迎え入れなくてはいけません。
また、そのペットに適した広さや温度の飼育スペースも確保しなくてはいけません。あなたの住まいの中に用意できるかを確認しましょう。さらに、ペットを世話するために必要な体力・時間・費用はペットの種類によってそれぞれ変わってきます。
大型犬は小型犬に比べて飼い主の体力もいりますし、食事代や薬代などの費用もかかります。また最近人気のトイ・プードルは小型犬で抜け毛もニオイも少なく飼いやすい犬種と言われていますが、1~2ヶ月に1度のトリミングが必要で、その費用は目安として1回5000円~1万円程度かかります。すでにペットを飼っている人や専門家などに話を聞いて、あなた自身が責任を持って飼えるかどうかを、総合的に判断しましょう。

“家族の一員”なのだから“家族全員”で迎え入れて

家族で暮らしている人の場合は、ペットを迎えることについて、家族全員の同意を得ることが大切です。ペットの健康管理やしつけは、一緒に暮らしている人全員が共通の認識を持って行なわなければいけません。家族の中でルールを作り、家族全員がそれを守り、みなが愛情を持って家族の一員としてペットに接することができてはじめて、人とペットの間に信頼関係が生まれ、人もペットも幸せに暮らすことができるのです。
また、あなた自身は大丈夫でも家族にアレルギーを持っている人がいる場合は、注意が必要です。症状によって対応は異なりますので、アレルゲンを特定して、かかりつけの医師に相談するなどしましょう。

ルールとマナーを確認!

集合住宅の場合は、まずはペットの飼育が許されている物件かどうかを確認しましょう。ペット飼育が可能な物件の場合でも、ペットに関する規約があるはずです。規約には飼育できるペットの種類や頭数、共有スペースでのルールなどが定義されています。規約の内容をよく理解しておきましょう。