ペットをお家に迎えたい人と、ワンニャンとの出会いの場となっているペットショップ。では、お店にいる犬や猫は、いったいどこからどうやってそれぞれの店舗にやってきたの?と改めて聞かれると、「よくわからない」という人が大半でしょう。
長い年月をともに暮らすことになるペットだから、見た目のかわいさや性格はもちろんですが、迎える側としては、元気でいてくれるかどうかも大切なポイント。それだけに、ワンちゃんや猫ちゃんがペットショップにやってくる前に、どういうプロセスを経ているのか知りたいと思いませんか?
そこで今回は、連載企画「全国ペットショップ紀行 SHOPSHOPこんにちは!」で取材をしてきたペット専門店「ディスワン」の生体管理センターにおじゃまして、ペットショップのワンニャンたちが、お店にやってくるまでの舞台裏を取材させてもらいました。

センターでの滞在期間中、お母さん代わりとなるスタッフは若い女性が多く、キッチリ仕事はしつつも、やっぱりそれぞれ担当している子たちがかわいくて仕方がない様子。おかげで、ご覧の通り、ワンコも超リラックスモード。
こちらが飼育管理室。各部屋ごとについた担当スタッフが食事などの世話をすべて行います。 なかでも大切な仕事のひとつは、空調管理。毎日数時間ごとに温度・湿度計をチェックするそう。


すでにセンターで数万匹もの子犬・子猫を診てきたという吉田先生。「通常の動物病院ではこのぐらい月齢の子たちを、こんなにたくさん診る機会はないから、ここで相当経験を積みました」だそうで、そんな吉田先生が診てくれるからこそ、とても安心なんですと、スタッフの方々もおっしゃっていました。
子犬・子猫とともに店舗に送られる「生体管理記録表」などの書類。細かい項目分けをされていますが、これにみっちりと記録を書き込んでいくのだとか。
右上にあるカプセル状のものが挿入されるマイクロチップ(ほぼ実寸)。この小さなチップに個体識別番号が登録されていて、愛犬・愛猫が迷子になっても、その番号をもとに飼い主さんを探すことができます。万が一のときでも、飼い主さんとペットに安心して暮らして欲しいから、センターではすべての子犬・子猫にマイクロチップが挿入されています。

2001年に開設された「ディスワン 生体管理センター」は、ペット専門店「ディスワン」「ペッツワン」一部店舗で取り扱う子犬・子猫の健康状態などを事前に診察して、お店にデビューさせても大丈夫かどうかをチェックするための検疫施設です。飼育スキルを積んだ専門スタッフと専属の獣医師が、1匹1匹の体調や性格をきちんと把握し、細心の注意を払いながらお店に出るまでの動物たちのお世話を行っています。
元気な子犬・子猫を安心して各店舗へ、そして新しい飼い主さんのもとへ送り届けるための、大切な準備が行われる場所なのです。
※ディスワン生体管理センターの子犬・子猫を取り扱っている店舗に関しては、下記の一覧をご参照ください。

「ディスワン」の子犬や子猫は、提携している全国の優良ブリーダーやペットオークションから、仕入れ担当者が細かく分かれたチェック項目をもとに選んでいるそうで、重要な基準となるのはやっぱり健康かどうか。今までたくさんの犬・猫を見てきた担当者だからこその確かな目で、仕入れの段階から1匹1匹をきちんとチェックすることが、元気なワンニャンを新しい家族にお届けするための秘訣のようです。

センターにやってくる子犬・子猫は、まず空調設備の整った飼育室に入り、店舗に送り届けられるまでの7〜10日間を過ごします。 仕入れ日やブリーダーごとに部屋分けをしたり、1匹触るたびに手洗い消毒をするなど、衛生管理の徹底と動物間の接触を少なくする「単頭管理」を行うことが、感染症対策につながるそう。
さらに、一定期間使用した後の飼育室は、室内をまるごと洗浄・消毒してから、新しい子犬・子猫を迎え入れるのだとか。床はもちろん、天井や壁も、文字通りまるごと洗っちゃうそうで、そのせいか、施設内はまったく異臭がしないからオドロキ。飼育責任者の藤田さんもこの「ニオイのなさが自慢です!」とおっしゃってました。

センターで過ごす目的は、大きくわけてふたつ。まずは専属の獣医師による健康チェックが行われる検疫期間として、もうひとつはストレス軽減のための期間にあてられます。

センターに着いたその日から、子犬・子猫にとって大切な日課となるのが、日々の健康チェック。見た目だけではわからない体の状態を、専属の獣医師が触診や便の検査などを行いながら、細かく診察します。初めてのワクチン接種も、ここで体験することに。

担当スタッフが連れてくる子犬・子猫を次々と診察する獣医師・吉田先生の、特にワクチン注射を素早く打つ鮮やかな手つきはお見事! 子犬・子猫によけいなストレスをかけないよう、無理のない診察を行うことが大切なのだそうです。

診察で何かしらの疾患を持っていることがわかったり、体調を崩した子がいる場合は、回復するまで何度でも治療・検診を行い、獣医師のOKが出るまではセンターで過ごすことになります。

また、動物たちの健康をチェックするのは、獣医師だけではありません。日々子犬・子猫たちのお世話をする飼育管理スタッフも、担当する全員をよく観察し、常に健康状態に目を配っています。小さな体調の変化でも、気になることがあればすぐに獣医師に相談。この獣医師−スタッフ間の連携プレーは、病気を予防するために不可欠だそうです。
センターにやってきた子犬・子猫は親元を離れ、環境が大きく変化するなかでストレスを感じ、体調を崩すことも。これはどこのペットショップでも抱えている大きな課題です。そこで、センターでは、外部から遮断され落ち着いた環境のなかで過ごさせることで、なるべくストレスを軽減させるよう努めているそう。スタッフも仕事を終えたら退室し、ゆっくり眠れるように必要以上には構わないといいます。

と同時に、この期間はスタッフや獣医師など初めての人との触れ合いや、鳴き声などの音や刺激に徐々に慣らすことを通じて、“ストレス耐性”をつけさせ、環境の変化に順応できる力を育てる大切な時期でもあるそうです。来た当初は鳴いてばかりいた子も不思議と数日後には落ち着くそうで、彼らの適応能力は目を見張るものがあるとか。

確かに、まもなくセンター卒業を迎えるという“年長さん”の子犬・子猫はすっかり人慣れしている様子で、初対面の取材陣に対してもとてもフレンドリー。彼らにとって、“大切にされる”という体験が心身ともにとても重要なのだと、センターにいるワンニャンたちを見て実感しました。
約1週間の滞在期間を終え、心身ともに準備が整ったら、いよいよ各店舗に旅立つ手続きが行われます。必要に応じて爪きりや耳掃除、シャンプーなどが行われ、1匹ずつ写真を撮り、滞在期間中の健診内容をまとめた「生体管理記録表」が作成されます。これは子犬・子猫とともに店舗に送られ、引き続き健康管理を行う上で重要な資料となります。

また、最終的に新しい家族のもとへ旅立ったあとも安心して暮らせるよう、センターを卒業する子犬・子猫には最終検診の際にマイクロチップが挿入され、個体識別番号が割り振られます。

センターの仕事は、犬・猫を店舗に送り届けるまでかと思いきや、そう簡単に終わるわけではないとか。必要に応じて店舗スタッフに飼育管理指導を行いながら、引き続き子犬・子猫が元気に過ごせるよう、バックアップをするのも大切な仕事。新しい家族のもとに旅立つその日まで、店舗スタッフとともに、子犬・子猫を見守り続けます。

子犬・子猫がセンターに到着したら、まず特別な病気を持っていないかを個々に検査して、健康な状態のまま飼い主さんの手に渡すことができるかを見極めます。種類ごとにかかりやすい疾患や遺伝的なもの、便の問題や隠れている伝染病はないかを、特に気をつけて診ています。

子犬や子猫の診察では、必要以上の負担をかけないことが大切です。あまりにも治療ばっかりが先行して、負担やストレスをかけてかえって具合が悪くなってはいけませんからね。

例えば下痢をした子がいればすぐに下痢止めなどの薬を使うのではなく、まずは食事を調整するなどして、腸の状態を正常に戻す処置をしたり。治るのに多少時間はかかりますが、自己免疫力を上げて、その子自身が病気を跳ね除けられる力をつける治療を心がけています。 飼い主さんのもとへ行ってからも、健康な状態が続くように持っていくためには何をすればいいのか。それが一番の課題だと考えています。
 
 
店舗名
郵便番号
住 所
電話番号
192-0906
東京都八王子市北野町592-1 ルームズ大正堂店内
042-656-6020
503-0015
岐阜県大垣市林町6-80-21-132 アクアウォーク大垣店内
0584-84-9211
487-0011
愛知県春日井市中央台1-1-2 ジャンボエンチョー高蔵寺店内
0568-94-5501
485-0045
愛知県小牧市川西1-81
0568-74-0001
485-0021
愛知県小牧市二重堀字芒原81カインズホーム小牧店内
0568-71-6014
680-0921
鳥取県鳥取市古海字西加路田590 カインズホーム鳥取店内
0857-22-5225